(仮訳)形態形質および系統解析により根拠づけられた新種Steccherinum fragileおよび新組み合わせS. subcollabens
Liu, Z-B. & Dai, Y-C. 2021. Steccherinum fragile sp. nov. and S. subcollabens comb. nov. (Steccherinaceae, Polyporales), evidenced by morphological characters and phylogenetic analysis. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.483.2.3 [Accessed April 19, 2021] 【R3-08336】2021/4/19投稿

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3行まとめ

中国雲南省において腐朽材および地上に生じた菌を検討し、Steccherinum fragileとして新種記載した。
本種は子実体が一年生で背着生、孔口が桃色~鮭肉色で乾燥すると肉桂黄褐色~帯桃黄褐色、根状菌糸束を有し、1菌糸型であることなどで特徴づけられた。
また、Junghuhnia subcollabensをタイプ標本の検討結果と分子系統解析を基にSteccherinum属に移した。
中国雲南省普洱市普洱国家公園犀牛坪景区

(新種)

Steccherinum fragile Z.B. Liu & Y.C. Dai
語源…脆い(子実体の質感から)
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【よく似た種との区別】
Steccherinum amapaense
菌糸構成が1菌糸型
生殖菌糸に単純隔壁を有する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より孔口のサイズが小さい
本種と異なり根状菌糸束を欠く
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Steccherinum subcollabens
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり根状菌糸束を欠く
本種と異なり菌糸構成が1菌糸型ではなく2菌糸型
本種と異なり生殖菌糸にクランプを有する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Steccherinum formosanum
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり根状菌糸束を欠く
本種と異なり菌糸構成が1菌糸型ではなく2菌糸型
本種と異なり生殖菌糸にクランプを有する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Steccherinum collabens
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり根状菌糸束を欠く
本種と異なり菌糸構成が1菌糸型ではなく2菌糸型
本種と異なり生殖菌糸にクランプを有する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Junghuhnia rhizomorpha
根状菌糸束を有する
本種より孔口のサイズが小さい
本種と異なり根状菌糸束が新鮮時桃色~鮭肉色で乾燥すると肉桂黄褐色になるのではなく新鮮時白色で乾燥するとクリーム色
Byssoporia terrestris
地上または非常に腐朽の進んだ材に生じる
子実体が柔らかい
孔口を有する
根状菌糸束を有する
菌糸構成が1菌糸型
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり生殖菌糸が薄壁~顕著な厚壁ではなく薄壁
本種と異なり生殖菌糸にクランプを有することがある

(新組み合わせ)

Steccherinum subcollabens (F. Wu, P. Du & X.M. Tian) Z.B. Liu & Y.C. Dai
旧名:Junghuhnia subcollabens F. Wu
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